2006年04月15日

第74講:家庭教師バトル最終回

*実際の日付は3月10日(ぐらい)

*早稲田と立教全滅後、リサ家に家庭教師代金全額返却をしに行く。

リサに3月受験を勧めるも固辞される。

前回後半部分から。

「おとうさん、ご期待に沿えず申し訳ございませんでした」

「いやいやいや、よくもまぁうちの娘に半年も付き合ってくれたよ」

「いえ」

「うちのバカと毎日3時間も話してたら気が狂うでしょう」

「はい、あ、いや、そんなことありません」

「せんせ今同意したっフーン」

「いや、今のは返事としての記号みたいなもので」

「おっふぉっふぉっふぉ(←ママ)」

「こちらも初家庭教師だったのでいい経験になりました」

「パパ、あたぃは毎日怒られっぱなしだったよフーン」

「リサは黙ってなさいっ」

「バサササササ(←スイカ) 」

「ところでお父さん、家庭教師代金の返却なのですが、」

「ふむ」

「8月時の契約どおり、全額返却することにいたします。」

「ふむ」

「合計○○○万円になります。」

突然リサの目がキラリ。

「えぇっ☆そんなに!?ほしいっ」

「あんたのお金じゃないでしょ?お父さん、振込みますので口座を教えてください」

「ふむ」

「ねぇせんせっ、リサちゃんの口座はみずほ銀行だよっフフン♪」

「リサちゃんっっ(←ママ) 」

「ゲー(←スイカ)」

「ふむ、青木君、」

「はい」

「わしが会社を経営しとるのは知っとるよな」

「もちろん知ってますけど」

「今は中国と取引しておってな、」

「はい」

「好景気の真っ最中なんじゃよ」

「それが何か」

「まずな、青木君の計算した金額はうちの会社の一日の利益にも満たない金額じゃ」

「それが何か」

「いや、代金を苦労して返してもらっても、わしは何にもうれしくないということじゃよ」

「お父さんのご配慮には感謝いたします。しかし、受験した大学にすべて落ちた場合は全額を返すという契約でしたから」

「そりゃまぁそうじゃが」
「お父さんだってそれではんこを押したじゃないですか。もちろん私も押しました」

「パパっ、てんてぃがここまで言ってるんだからっ、もらってあげて☆ねねね☆」

「リサちゃんっ」

「ゲー」

「ママが怖い顔するとスイカがおびえるじゃんっ」

「リサちゃんが悪いんでしょっ」

「ゲーゲー」

「お父さん、早稲田はもちろん、ためしに受けてもらった立教まで落ちたのに、お言葉に甘えるわけには行きません」

「ふむ」

「立教、早稲田のどれかひとつでも引っかかっていれば、契約どおり代金はいただきます。」

「ふむ」

「しかしどこも受からなかったので、私のやるべきことは契約どおり返金するだけです。」

「ふむ」

「口座を教えてください」

「んー、青木君は最近何か買ったかい?」

「?えー、買ってませんけど、パソコンがほしいです」

「てんてぃまたー?夏もパソコン買ったのに??」

「うん、直接ペンで書き込めるタブレットPCがほしいんだ」

「それじゃ青木君はそのパソコンという箱自体が欲しくて買いたいのか?それともそのPCで得られる効用を買いたいのかどっちじゃ?」

「?」

「青木君だって商学部出身だからわかるじゃろ、商品を購入するのは商品自体が欲しくて買うのではなく、その商品によって得られる効用を購入するんじゃ、と習ってないか」

「あー、そういや一年生の時に習いました」

「そうそう、たとえば石鹸を買うのは、石鹸自体が欲しいのではなく、それを使うことによって手が清潔になる、という効用を買ってるんだってことじゃよ」

「そうですね、私がタブレットPCを買いたいのはそれでプリント作ったりしたいからです」

「あのな、青木君、わしはな、この一人娘がかわいくて仕方がない」

「はい」

「しかし、かわいがって育てたらこんなのになってしまった」

「こんなのってなにっ、パパひどいっ、ハゲてるくせにっ」

「ゲゲゲゲゲゲゲーーー」

「ママにらまないでよっ」

「わしはな、娘がこれからの人生を歩んでいくうえでな、」

「はい」

「自分を律して、目標に向かって努力できる人間になって欲しいと思ってるんじゃ」

「はい」

「その教育がわしでは出来ないから、君という商品を買った」

「…」

「君という商品を買うことで求めていた効用は、娘が努力できる人間になること」

「この半年間の娘を見てると、今までになく自ら勉強を頑張っていた」

「この経験は今後必ず生きるはずじゃよ」

「君を買っても娘がちゃらんぽらんなままだったら金返せといいたくなるけど、」

「君という商品はわしの求めていた効用をしっかりと与えてくれた」

「…」

「わしが買ったのは、合格という効用ではないんじゃよ。わしはよい商品を買えたと満足をしとる。いいから黙って代金はもらっておいてくれ」

「…」

「パパいいこと言うね(←小声のママ)」

「えーもったいなぁーい、」

「青木君、どうじゃ、ここはひとつ、意地にならんと引き下がってくれんか」

「…(パパ)」

「…(ママ)」

「…(リサ)」

「…いや、やっぱり返金しますっ」

「え(←パパママ)」

「えっ☆(←リサ)」

「あーもー、青木君も意地っ張りじゃな、」

「返金します、どこも受かってないですから」

「やったぁー☆、マサてんてぃがんばれっパパに負けるなっ☆☆」

「ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲー」

「ママちょー怖い顔っ」

「だいいち毎日3時間も授業し続けて、そんな額じゃまったく足りないじゃろ、受け取っときなさい」

「いーえ、返しますっ、どこも受かってないですから」

「せんせっ、受かってないって言いすぎっ☆」

ピンポーンピンポーン

「あらっ、誰かしら、リサちゃん出てきて」

「はーい」

「青木君なぁ、いいからもらっときなって、払わないとこっちが気持ち悪いんじゃよ」

「だってここで甘えると俺の人間偏差値が下がる気がするんですよ」

「そりゃ立派だけど、わしらからすれば不満がないのに何で返金されてるのかわかんないじゃろ」

「いーえ、返金します、どこも受かってないですから」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー」

玄関からリサの叫び声。

「せんせっぎゃぁぁぁーせんせっんがっ、ぎゃぁぁぁぁー」

「ゲゲゲゲゲゲゲゲーバサバサバサどんっ」

スイカがビビッて飛んでガラスにぶち当たる。

「どうした、郵便屋にケツでも触られたか」

「バカっ、てか触られてもいいっ」

リサがテーブルの上にどんっと置いたのは大きめ封筒。

家族3人+私で黙って覗き込む。



[立教大学入学書類在中]



「せんせっ、これ入学書類じゃないのっんぎゃ、受かったんじゃないのんぎゃぁぁぁ」

「んなわけないだろ、立教は補欠制度があって、リサは補欠にもならなかったじゃないか」

「んじゃこれなによっ」

「先生、これはほんとに入学書類じゃないかしら(←ママ)」

ママはもう涙目。

「いや、補欠じゃないと発表後に追加合格なんて来ませんよ」

「せんせっ、開けてみりゃわかるよっ」

「そりゃそーだ」

「ビリビリビリっ」

「落ち着けってば、はさみ使えよ」

「いいのっあぁ」

ぼとっ。

あせりすぎで封筒が床に。

「不吉っ、」

パパは黙ったまま。

リサが一番上に入っていた紙を引きずり出す。

ビリビリっ。

「あぁぁ、やぶれたっ」

「いいから見せて」



[合格証書]
[○○理沙 殿]



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」



受かった?

なんで?

ママ号泣。

パパがにやっと私を見て一言。

「青木君、返金する理由がなくなったみたいじゃな」


■家庭教師バトル 完■


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2006年04月05日

第73講:家庭教師バトル(中編)

*実際の日付は3月10日(かも)

前回まで:早稲田全滅後、家庭教師代金の返却とリサに3月受験をすすめるためにリサ家に行く。

前回後半部分から。

「てかな、リサよ、今から出願できる大学もある。受けなさい」

「ぇぇぇー、ぜったいやだっ」

「受けろ、浪人なんぞ青春の無駄、前へすすめ」

「何でせんせが決めるのよっ」

「浪人なんてな、高校生でもない、大学生でもない、中途半端な存在だろ。ハイレグからはみ出た毛みたいなもんだ」

「さいってーさいってーセクハラっ」

「うるさい、大学生になれ」

「自分も浪人したくせにっ、」

「俺が浪人したのはもう受験するところがなかったからだ」

「うーそうーそ」

「ほんとだっつうの、俺はベビーブーマー」

「?あせもでもあったの?」

「それはベビーパウダー。もういい」

「せんせっ☆お・し・え・て☆」

「おえー」

「予定では、もえーのはずだったのにフーン 」

「あほっ、要するに子供が多くて大学は生徒募集に困ってなかったんだよ、だから3月受験なんぞなかったんだ」

「そんなのリサちゃんに関係ありまてん☆」

「予備校代出してもらって親に迷惑かけるのか?」

「だーかーらー、自分でかせぐっていってんじゃん、キャバ☆」

「どうせそっちが面白くなって勉強なんかしなくなるって」

「もう友達とかキャバりはじめてるよっ、意外とキャバ楽だって、キャバ嬢の」

「キャバキャバうるせー、キャバキャ」

「先生コーヒーはいりましたよー、こちらにおいでください」

「バキャバキャ、あ、ありがとうございます、いただきます」

「なにその渋い声っ、あたぃは汚物扱いなのにフーン」

そのままリサとリビングへ。

リサは肩にスイカ(ペットのふくろう) を乗せたまま。

リサパパ、リサママも入れて四人で。

「おとうさん、ご期待に沿えず申し訳ございませんでした」

「いやいやいや、よくもまぁうちの娘に半年も付き合ってくれたよ」

「いえ」

「うちのバカと毎日3時間も話してたら気が狂うでしょう」

「はい、あ、いや、そんなことありません」

「せんせ今同意したっフーン」

「いや、今のは返事としての記号みたいなもので」

「おっふぉっふぉっふぉ(←ママ)」

「こちらも初家庭教師だったのでいい経験になりました」

「パパ、あたぃは毎日怒られっぱなしだったよフーン」

「リサは黙ってなさいっ」

「バサササササ(←スイカ) 」

「ところでお父さん、家庭教師代金の返却なのですが、」

(最終回に続く)

posted by マサ at 03:20| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

第72講:家庭教師バトル(前編)

*実際の日付は3月10日(だった気が)

早稲田全滅。

この結果だけは変えがたい。

やっぱり半年じゃ間に合わんのか。

偏差値30からの早稲田。

これってよくある予備校のキャッチコピーみたい。

しかし現実はこんなに甘くない。

普段は予備校の教壇から学生を教えている。

今回家庭教師というものをはじめて本格的にやってみた。

目の前に現れた学生は偏差値30どころか卒業がやばいガングロギャル。

いまどきガングロである。

校内テストは学年最下位を長期にわたってキープ。

親に聞くともう少しで放校の危機もあったそうな。

しかし、私なりに少し勝算があった。

まず、家庭環境がよい。

金持ち、などと茶化して書いてきたが、別の言い方をすれば一流である。

DNAはupperclassであるはず、と考えた。

次に、親も子供も言葉が多い。

言葉を使うにはイマジネーションが必要となる。

ペーパーテストにおいては紙を眺めることで目に映っていないものをあたかも目の前で見ているかのように想像力を働かせ、解答していく力が必要。

おしゃべりは頭の回転が速いのである。

最後に、「早稲田ならどこでもいい」という条件。

はじめにリサに会ったときは早稲田大学リーガロイヤルホテルに入るのも拒否されそうだと思ったが、偏差値60の2文ならいける、と考え直した。

いざ授業を始めてみると、最初の不安はよそに、リサの飲み込みが早い。

それに加え、思ったより努力する。

12月のころには60に届いた実感があった。

その結果。

早稲田全滅。

練習で同じ偏差60ぐらいの立教も受けさせた。

玉砕。

長年の勘に従うと、立教か二文のどちらかに引っかかってもおかしくなかったのだが。

契約どおり、家庭教師代金○○○万を全額返却するためにリサ家へ挨拶に行く。

「こんにちはー」

「あらぁぁーせんせーおひさしぶりー」と玄関にリサママ。

なんかやたら明るいな。

靴を脱ぐ。

「ご無沙汰してます、このたびは残念な結、」

「ぐぇぇぇぇぇぇぇぇー」

「おわっ」

足元にいたスイカ(ペットのふくろう)を踏んづけた。

「おほほほほほ、すみません先生、」

奥からリサ登場。

「あっマサてんてぃ」

「てかふくろう放し飼いにすなっ」

「ごめんね」とよそ見しながら。

「誰にいってんだ」

「スイカに♪でかい人に踏まれちゃってかわいそうじゃんフフン」

「黒い人に飼われてごめんねの間違いでは」

「相変わらずせんせさいってー」

「ありがとう」

「ささささ、せんせ上がってくださいな、コーヒーでよろしいですか?」

「あ、お気遣いなく」

リサの部屋をのぞいてみた。

途中から授業がほぼパソコン電話のスカイプを使ってになったため、リサの
部屋を見るのは久しぶり。

8月には、机もない、携帯が二つ、参考書も教科書もまったく見当たらない、

どうやって高校に通ってんだと思えた部屋。

いまは薄汚れた机がある。

部屋の壁には覚えた日本史の年号などのポストイットが桜満開。

年表図表の拡大コピーも壁狭しと貼り付けてある。

がんばったのになぁ。

「リサ今後どうすんだ」

「どうって」

「行くとこないじゃん」

「浪人だよ浪人っ♪」

「予備校行くのか」

「行かないっ」

「は?」

「大人数で授業受けてもあたいにゃきっとわかんないよ」

「小規模の塾もあるだろ」

「てか、代ゼミで日本史と古文現代文とってたけど、ああいう授業が役に立つとは思えないの」

「俺だって予備校の先生で、リサに授業してたのには変わりないじゃん」

「ちがっ、せんせはかてきょでしょ?やり取りしながら授業が進んでチョーわかりやすかったの」

「そりゃどーも」

「結局古典も日本史もほぼ独学だったし、それで偏差60近くまで行ったし、自分で勉強しようかなって」

「でもな、英語と現代文はやり続けなきゃすぐ頭がぼけるぞ、せめてその2教科だけでも予備校行ったほうがいいんでない?」

「んじゃてんてぃまたあたぃのせんせになって☆」

「おぇ」

「?」

「断ってみた」

「なにそれっ、振られたっ、しかもしかもおぇ扱いっ」

「てかな、リサよ、今から出願できる大学もある。受けなさい」

「ぇぇぇー、ぜったいやだっ」

「受けろ、浪人なんぞ青春の無駄、前へすすめ」

「何でせんせが決めるのよっ」

「浪人なんてな、高校生でもない、大学生でもない、中途半端な存在だろ。ハイレグからはみ出た毛みたいなもんだ」

「さいってーさいってーセクハラっ」

「うるさいっ、大学生になれっ」

「自分も浪人したくせにっ、」

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2006年03月22日

第71講:商・社学・二文発表

*実際の日付は3月3日

3月1日。

商学部発表日。

死亡。

3月2日。

社学発表日。

死亡。

今日はオーラス。

二文発表日。

リサからはまったく連絡なし。

受かってても遊び歩いている可能性が大いにある。

夜に恐る恐る電話。

「もしもし」

「もしもしっ」

「あのさ、」

「あ、せんせ、あたぃ漢字検定受けようと思ってんのっ」

「いや、あの、」

「何で、受けるか聞いてよっ」

「いや、えーと」

「聞いてってばっ」

「えーと、なんで受けるの?」

「自己満っ☆フフーン♪」

「わしの話を聞けってば。今日の発表どうだったんだよ」

「あ、ダメだったよ、フフン♪」

「ぐがーん、ううう、ぱたっ」

「ぱた?」

「倒れたんだよ」

「せんせ芸細かーい♪」

「ていうか来年どうすんだよ」

「どうするって?」

「どこも行くところないじゃんか。」

「別に何とかなるよ、キャバやりながら浪人代稼ぐのでいいじゃんっ」

「あほっ、キャバはキャバで厳しいんだよ、バイトやりながら浪人してるや
つは100%失敗する、どっちかにしろ」

「んー、じゃキャバ専門で☆きゃは」

「あほあほあほっ」

「3回もいったーグスン」

「何回でも言う」

「んじゃ飛ぼうかな」

「マンションから飛べ」

「それもちょっと考えたフフーン」

リサはリサで落ち込んでいる模様。

出来るだけ考えないようにしている様子がわかる。

「でもさ、あたぃの先輩なんか一年浪人してて早稲田狙いで日大にすら落ち
てたよフーン」

「それがどうした」

「あたぃより悲惨かなって、あーかわいそ、フフン」

「喜んでるふうだな」

「だって元気出るんだもーん♪」

「ちょっとはなんか考えてないのか?」

「考えてるよっ」

「何を」

「9月試験やってるところ受けようかなって」

「どこ」

「早稲田商学部」

「またそういう難しいところか」

「なんでー、いいじゃーん」

「あのな、大学とかって卒業して10年もしたらあんまし関係ないぞ」

「フーン」

「それより自分はこれだ、って言えるものを探し当ててその世界で頑張り続けることのほうが大切だぞ?わしの友達にも東大出身のぜんぜん使えないやつもいるしな」

「ふーん、でも自信なくしたまま専門とか行ってあーあって生きていけっていうの?」

「専門をバカにするな」

「ふんっ、早稲田政経の院行ってた人に言われても説得力ないよっふんっ」

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2006年03月16日

第70講:一文、人科、教育発表

*実際の日付は2月27日

一文の発表がすでに出ている。

にもかかわらず、リサからは何の連絡もない。

ダメだったか?

久しぶりに連絡してみる。

「こんばんは」

「おこんばんはっ」

「なんかすっきりしてるな」

「だって受験おわったもーんおほほぃ」

「今は何やってんの」

「美容院いったり、友達と酒飲んだり、友達に酒のましたり♪」

「どうせ友達って男だろ」

「ぶっぽーん☆」

「それ新しいな」

「まぁまぁあってるときに使うのっ、友達は女だけど、バーテンの男に飲ませたんだよフフーン」

「君は未成年なのだがそれについては」

「いいと思いまーす♪」

「…。んでさ、一文人科教育はどうなった」

「あっ、もちろん落ちますた」

「…ちょっとは落ち込みなさいよ」

「だから酒で忘れようとしてんじゃん」

「君は未成年」

「いいと思いまーすきゃははは」

「死刑」

「だってさー、いいことないから元気にしてようって思ってんのっ」

「そうか」

「だって受験中に買おうとしてたバッグは売り切れてるし」

「それにじぃさんなんか「リサ、早稲田は何個受かりそうだ?」って聞いてくんのっ」

「親は」

「パパは「えっ、3つともダメだったの??」って言ってたフーン先生が期待持たすからだよ」

「だって俺の勘では偏差値60前後の大学には受かりそうなにおいがしてたんだけど」

「それってどこのこと?」

「立教と早稲田2文」

「立教ダメだったじゃんフーン、我が家も微妙な空気が流れてますた」

「やっぱあたぃだめぽかも。だめすぎるからドナー登録しようかなって思って」

「リサえらすぎるな」

「せんせは登録してる?」

「国民年金になら」

「それは加入っ」

「TSUTAYAなら」

「レンタルじゃんっ」

「あーあ、あたいもう先のこと考えたくないよ、このまま浪人かなぁ」

「まだ発表残ってるじゃん」

「酒2杯でおぇになるし、わざと寒いカッコしてるんだけど風邪も引かないし、あーあ、いいことないよ」


posted by マサ at 07:41| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

第69講:大勝負二文本番

*実際の日付は2月23日

今日はリサの試験最終日。

早稲田を6学部受験したが、実質勝負になるのは人科と二文の二つだけ。

そのうち人科はこけた。

英語の時間のなさにリサがパニックになったのだ。

残るは今日の二文。

8月に家庭教師を引き受けて以来、この日のためにほぼ毎日3時間ずつ授業をやってきた。

朝、早稲田正門前に励ましに行く。

「おはよう」

「おはようございます、と」

「と?今日は落ち着いてるっぱいな」

「んー、だって6個も早稲田受けて疲れちゃったよ、なんか気合入れるための体力がなくなってきた感じ」

「想定の範囲内だな」

「なにそれ、ホリエモンじゃん、不吉っ、」

「あほ、疲れ果てたころに気合の空回りとか緊張がなくなって実力が出やすくなるんだよ」

「あーあたぃも法律ぎりぎりのところで裏口したいなぁ」

「あほっ、今日は落ち着いてるから大丈夫だよ」

「うんっ、あ、犬、しっしっ、なごまないからあっち行ってっ」

「犬にわびろ」

「わん」

「謝っといた♪そいや代ゼミのミホが社学にいたよっ」

「あの2浪の美人か」

「そう、話しかけようかとおもったら目が血走ってたフフーン」

「必死なんだろほっといてやれ」

暫くしてリサは正門に吸い込まれていく。

今日の二文がダメならたぶんどこも受かんない。

勝算はある。

英語と国語は過去問で7割は取れている。

あとは小論で3割でも取れれば合格圏内に入れる。

その小論が一番怪しい。

結局本番前に本当に書く練習をリサは拒否した。

「練習でやってないこと、出来ないことは本番でも絶対に出来ない」といって書かせようとしたがリサは書かなかった。

ただ代ゼミの直前講習でいくつか書いたらしいから、効果があるのを祈るのみ。

昼前にリサからメイルが。

「英語終りますた、普通にとけますた(ΦωΦ)」

順調。

次、昼過ぎ

「こくぎょおわりますた(^∀^)かなりできますた(;∀;)」

思わず「よしっ」と叫ぶ。

3時ごろ。

もう小論は終わったはず。

5時ごろ、連絡なし。

夜に電話する。

「どうだったよ」

「おわりますた、いろんな意味で」

「小論は」

「ダメだったの、おちたよフーン」

「そんなのわかんないじゃん」

「だってダメってわかるよっ終わった瞬間教室でちょー泣いちゃった、今もなきそ、あ、泣くぅ、ぐぇ、ぐぇ」

「わかんないってば」

「だってねだってね、最後の5分ぐらいで400字ぐらい書いたのっズルズルぐぇ」

「字が汚くなっちゃったってこと?」

「それならまだいいけどっ、全部ひらがななのっぐぇ、鼻かんでい?ずびぃーずびうぐぇふが」

「しかもねっ、800字以上書かなきゃなんだけど、あせっててそこまで届いたか覚えてないのっもうだめだあたいはやっぱダメ人間だだめぽずびぃくやしいくやしいっ」

「だめでもいいじゃん」

「え?ふが、だってせんせ全額お金返すことになるんでしょ?」

「そんなのどうでもいいよ、契約だから返すのは当たり前だろ、それよりこの半年間頑張っただろ」

「うん」
「俺と勉強始める前は学年最下位で友達にもバカにされてたんだろ?」

「うん、陰口いわれてた。。。」

「どうせやってもダメって何にもチャレンジしてこなかったんだろ?」

「うん。。いつも逃げてた」

「そんな負け癖がついてる人間が、最初に携帯をぶっ壊して早稲田にチャレンジした、英国で7割取れるところまで持っていった、今リサはどう思ってる?」

「もうちょっとだったのにっってすごく悔しい」

「あのな、人を動かして世の中をかえる原動力は、人それぞれのハートなんだよ」

「半年前までのリサは悔しいって感じもしなかっただろ?それはハートが死んでいる、つまりリサ自身が死んでるのと同じなんだよ」

「ところが今のリサは悔しい、あたしもやれば出来る、もう少しだったのにって思い始めたんでしょ?それはリサが息を吹き返した、生き返ったんだよ」

「そうなの?あたいだめぽじゃない?」

「ちがう、リサもやれば出来る」

「立教も落ちたのに?」

「立教十分難しいじゃないか、あきらめた瞬間に何も出来なくなる、でもリサはあきらめなかった、スタートが遅くて苦しかったのにあきらめなかったよな。」

「それを証明してくれただけで、君は信用に値する人間だよ。この経験があれば、君の未来は好転する」

「うぅ」

「リサの人格形成の場に一緒にいれたんだから、教育に携わる俺はそれだけで幸せ、かてきょ代全額返却なんて安いもんだ」

「う、う、う、うわぁぁーんせんせありがと、うぃうぃずびびずるっいっくずべっずべっ」
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2006年03月07日

第68講:商・社学本番

*実際の日付は2月21日

昨日はリサも一日自宅で引きこもり。

商の過去問を解いていたようだ。

二文の小論を実際に書くように言っているのだが、これを頑として受け入れない。

こりゃやばいな。

いつもリサに言っているのは「練習でできてないことは本番でもできない」ということ。

実際に立教の問題も過去問解くのやめて日本史やっていたら本番で英語の時間がなくなり自滅。

今はリサに何を言っても日本史の勉強ばかり優先してしまう。

そんで私ともめるパターン。

商の試験日は暗くなってそうだから朝応援に行って励ましてやろう。

と思っていったら友達付で登場。

「あ、てんてぃ」

「何だよ元気そうじゃんか」

「元気ですみませーん腹痛いけど♪」

「ぶりってこい」

「えー友達いるし」

(友達)「おはようございまぁ〜す」

「おはよう。君はもう受験終わったの?」

「あたし早稲田の学生なんですぅ」

「え?んじゃリサの先輩?」

「はぁい」

「リサ、友達じゃないじゃんよ」

「いいのっ、あーもれそう」

「もらしながら受けて来い」

「くさすぎっフーン」

「(友達)先生やっだぁ」

だいたいこういうギャルっぽいのは商学部に多い。

通称バカ商。

「もしかして商学部?」

「そうでぇす」

「やっぱり」

「えーなんでー」

「なんでもない、早く二人でぶりってきな」

「ほぃそんじゃねー」

次の社学試験終了後、電話連絡。

「もすもす」

「どうしたの、明日二文試験でしょ?」

「うん」

「なに」

「立教おちますた電話で聞きますた」

「…」

「俺のいうことやんないからだって言いたいんでしょ」

「そそそそそそういうつもりはないよ」

「フーン、電話で聞きながらあーこうやって早稲田も落ちていくんだなってフーン」

「しょうがないよ今日の社学はどうだった」

「そうそう、社学は国語一門ミスだったの☆」

「何でわかるの」

「2、2、2ちゃん…」

「やっぱ2ちゃんねらーだそんなの信用ならねぇよ」

「でもたぶん合ってるよっ、今日は本とリラックスして受けたの」

「どんなふうに」

「テストの合間にストレッチしまくり」

「ふーん、なんかむかついてきた」

「え、あたい変なこといった?」

「違うよ立教は立教の分際でなんでリサを落としてんだ?」

「おほほぃ?そいやせんせ立教嫌いだったね」

「そうだよお前にリサを落とす権利あんのかっつうの」

「あるに決まってんじゃんせんせ落ち着いて」

「あんなとここっちから願い下げだなあほたれっ」

「うわぁんてんてぃが壊れ始めましたえーん」

「リサ、落ちてよかったな、早稲田ダメなら胸を張ってニートになれっ」

「あ、あたいニートね、フーン」

「ニート万歳」

「二文の試験が終わったらどうなんだろ」

「どうなるってニートだよ」

「どこも受かんないから落ち込んでるよ、だめぽうつニート、フーン」

「友達と遊んでればいいじゃん」

「あっキャバ体験入店するつもりだったっ♪」





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2006年03月03日

第67講:早稲田教育本番

*実際の日付は2月18日夜

前回の続き

「二文まで早稲田受けないってこと?」

「だって明日の教育とか商社学なんて受かりっこないもん」

「受けなさい」

「だってだって受かんないとこ受けるより二文対策しといたほうがいいよぅ」

「受けなさい」

「だって人科がダメだったからもう二文しかないよ」

「リサさ、そうやって逃げる人生を生きていくつもりか?」

「…」

「楽なことばかりして、最後にあわてて準備しても間に合わず、勝負から逃げるか先延ばしにする、今までこれを繰り返してきたんだろ?」

ゴリッ。

「ここから抜け出すには今逃げちゃいけないよ。」

ゴリッゴリッ。

「まぁ気持ちがしぼんでるのなら受けなくてもいいよ、勝負にならんし」

ゴリゴリゴリッ。

なんの音??

「ズビズビ、だって」

ばい泣かせた。

ゴリゴリはどうやら涙をぬぐう手がマイクに当たっている音らしい。

「あたいだってがんばったもんずびぃ、みんなにういっっ馬鹿にずびされてるのずびび知ってるもんずびびぃ、ふがっ、ずびちーん、ごそごそ」

「鼻かんだの?」

「うん」

「明日は必ず受けなさい。どんなにダメだと思ってもみんなそう思って受けてるんだから」

「ううう」

「ダメだと思うのも、出てきた結果も、自分の周りにある状況はすべて自分が作り出したもの、全責任は君にある。」

「マサてんていにはないの?」

「ない」

「ひっどぃ」

「嘘。ちょっとある。」

「なんかあたぃ負け癖がついてるんだよね、」

「負け癖というより逃げ癖だな、逃げるから負けるんだよ」

「もうやだ生まれなおしたいフーン」

「失敗していいからチャレンジしなよ、それに明日の教育は一番簡単なところに出願してるでしょ?」

「あ、そうだった☆受けてきまーす」

次の日夜。

「マサてんてー、受けてよかった♪」

「何だよ昨日とえらく違うな」

「なんかね、どうでもいやって思ったら普通に読めたっ♪」

「てか試験三日連続で緊張しなくなってきたんじゃないの」

「そおうそおうおほほぅ」

「よいことですな」

「なんか女子トイレが込んでたから、勝手に職員用にはいってやったよフフーン」


posted by マサ at 09:35| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月01日

第66講:一文、人科本番

*実際の日付は2月17日、18日

一文本番当日の朝。

リサは案外緊張しやすいので、早稲田正門前で朝励ましてやることに。

リサには行くと言っていないが、喜んでくれるだろう。

スカイプの授業ばかりで暫く生リサに会ってなかったし。

大量の受験生の流れの中に全身紫ラメのガングロリサ発見。

正門横に立つ私を普通に通り過ぎていく。

「おーい」

「あっっ、きもちわるっ」

「…なんだよそれ。」

「なんでいるのっ」

「いや、緊張をほぐしてやろうかなと」

「今ので緊張してきたどうしてくれんのっ」

「もういい、帰る」

「ねーどうしよ、昨日寝てないんだけど」

「え」

「早めに寝たら寝付けなくって、日本史やり出したらとまんなくなっちゃった」

「眠いのか?」

「たぶん1分黙ったら寝る♪」

「もうそのまま一生寝てなさい」

「眠り姫☆」

「ガングロの姫君などいない」

「ガングロじゃなくて地黒なんですっふんっ」

なんか中間テスト前の徹夜のノリ。

とりあえずテスト後に連絡させることに。

ところが夜電話してもメイルをしても一切返事なし。

次の日は人科本番。

この日は朝応援には行けず。

夜に連絡あり。

「もしもし」

「リサちゃんでぇーす、でへ」

「でへじゃねぇよ、昨日人科文法復習できてたのか?」

「帰って速攻ねますた☆」

「…。なんでそんな明るいの」

「無理してんのっ」

「なにが」

「せんせあたいダメかもフーン」

「やっと気付いたか」

「ちゃんと聞いてっ」

「はいはいすいません」

「今日ね、人科の解答速報配っててもらって採点してみたのっ」

「なんでそんなんもらうんだよ」

「もらうつもりなんてなかったのっ、でも正門前で配ってて気付いたら握ってたフーン」

「んで」

「文法25問中1問しかあってなかったの、づーん」

「は?」

「でも問題用紙に自分の解答がどれかチェックしておいたのが2問だけなの」

「てことは、2問以外採点できないじゃん」

「うん、だからその2問中1問があってた」

「てことは正解率5割じゃん」

「あっそうか☆ってちがうっ」

「採点しようがないところで落ち込んでどうする」

「だって残りはしるしをつけてる暇がないほどあせって解いてたんだよっ」

「時間なかったのか」

「一問5秒ぐらいで解いてた、ほとんど考えてないの」

「最初の長文で時間かかった?」

「うん、それだけ時間かけた長文が5割しかあってなかったしもうむりぽだめぽ」

「んでそれを言いたいから電話してきたのか?」

「うーん、いや、人科失敗しちゃったから教育とか商社なんて受かるわけないし、」

「んで?」

「二文しか可能性ないなって、」

「んでなんだよ」

「んー、もう受けてもしょうがないかなって、二文までこもっておいたほうがいいかな」

つづく。


posted by マサ at 08:06| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

第65講:優先順位

*実際は2月14日

昨日は立教の試験日。

「まったく緊張感がなかったよ」

「いいじゃん、んでどうだった?」

「んー、英語大問まるまる解けなかったっ♪」

「え?」

「気付いたら最後の長文残して3分ぐらいだったの☆」

「…信じらんない」

「別にいいじゃんもともと行く気ないんだからっ」

「赤本一年分通して解いて時間の感覚身につけろっていったのやらなかったのか」

「日本史やってたよ。だって立教のためにって時間もったいないもん」

「あのな、12月ごろは赤本ばっかり解くなっていってたけど、今みたいな超直前期は本番と同じことやってイメージトレーニングしないと何かハプニングがあるんだよ」

この期に及んでまた険悪ムード。

何とか納得させて、14、15、16日は全学部全教科時間内に解く練習をすることに。

14日は一文と二文を解く予定。

それができたら、ここ10日間でやっていた人科文法対策の復習。

と、ここまではお互い納得したのだが、また二文の小論について衝突。

「小論かいたりはしないよ」

「本番は書くのに何で練習では書かないんだ?」

「代ゼミの講習のポイント読むだけでいいじゃん」

「だからそれがダメなんだって、実際に書かなきゃだめ」

「誰が見てくれるの?」

「誰にも見られなくってもいいの、書くこと自体が目的なんだから」

「んじゃさ、筋書きだけメモ程度に書くのでもいい?」

「っだめ」

「なんでーチョー時間もったいないっ」

「変わりに何したいの?」

「日本史の暗記っ、えらいでしょ?」

「死刑。それは今やることじゃない」

「なんでよーぶー」

「それは今までにやっておくこと。今は今までの努力が本番でもちゃんと発揮できるような練習をするべき」

「ぜったいやんない、小論かいてる時間むだだもん」

んで14日夜。

「ちゃんと赤本といたか?」

「うーん、一文とけなかった」

「は?んじゃ人科はといたか?」

「英語だけね」

「…朝から時間あってなにやってたの」

「日本史っふんっ、後で赤本やろうとしたら時間なくなっちゃったのっ」

「…なんで優先順位の高いものからやんねーんだ、かてきょしてる意味ないじゃん」

「計算したら2時間ほど時間余ったから日本史できるって思ったんだよーだ」

「んでなんでそっちからやるんだよあーもー、いやなものは後回し、それを繰り返してきたから学校の成績もめちゃくちゃなんだろうが」

「まじむっかつくっ、」

「このまま行ったら本番なにか予想しなかったことだらけになるぞ」

「そうとは限んないぢゃん」

「今日だって頭の中で計算したら日本史できる時間があまりそうと思ったんでしょ、でも実際はどうだった?赤本解く時間なくなっただろ、現実は予想とは大いに異なるもんだ、だから実際の経験を積み重ねないとダメなんだよ、」

「ふーん、ちょーやな感じ」

「いいから明日から言われたとおりやってくれ頼むよ」

「ふーん」

[早稲田試験まであと2日]
posted by マサ at 00:47| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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